【インタビュー紹介】
美容業界を代表する美容師、エザキヨシタカさんから
中高校生の皆さんへ10の教えを語っていただきました。
エザキヨシタカ
株式会社grico /株式会社picture top
代表取締役
1985年、長崎県生まれ。長崎県立東高等学校、大村美容専門学校卒業後、都内の有名ヘアサロンに入社後、1年半でスタイリストに。その後23歳で独立、フリーの美容師として月に340万円を売り上げる。2009年、24歳で原宿に「grico」をオープン。業界を代表する美容師として、数々の業界誌・ファッション誌で、表紙・巻頭・連載企画を担当。また、芸能人やモデル、コレクションのヘアメイク、国内外セミナー講師、スタイリング開発などで活躍。2012年からは、美容師の新しい在り方作りとして、アパレル業や、イベント企画、東大セミナーなど常に新しいアプローチを仕掛け、芸能人、著名人等と共に、美容業界以外でも多くのメディアから注目されている。
著書「夢を叶えるエザキ流方程式」「選ばれる条件」を出版。

1、自分で枠を決めない、
なぜならば君たちは何にでもなれる!
glicoには多くの学生さんが来てくれるんだけど、自分で「自分はこうだから」と枠を決めてしまっている人が多いと感じます。自分で枠を決めないで、色々な可能性に挑戦して欲しいな。人からどう見られているかを気にするあまり何もできなくなってしまう事はもったいない。君たちは長い人生のまだ途中なのだから。
2、自信とは文字通り「自分を信じる」事!
もし、君の夢に対して邪魔してくる人がいたらその人は君にとって必要のない人です。クヨクヨしないで前に進んでください。そして誰になんと言われようと自信を持ってください。自信とは文字通り「自分を信じる」事です。若いうちは実力が無くても自信を持つ事は可能です。ただあまりにも根拠のない自信は信用を失うので気を付けよう。
3、人の良いところを見て
カッコ付け過ぎないようにしよう!
コミュニケーションが苦手という学生さんも多いけれど、コミュニケーションはとても大切なスキル。特に美容師になるには。人には当然、良い所と悪い所があるけれど、なるべく人の良い所を見るようにすると良いコミュニケーションが取れると思います。カッコつけたり自分を大きく見せようと思わないで素の自分を出すと良いですよ。
4、自分の為ではなく、誰かの為、
そう考えると辛い事も乗り越えられる!
人生で辛い時はどんな風に乗り越えたら良いのか、そう聞かれる事も多いけれど、自分の為ではなく誰かの為だと思うと乗り越えられるじゃないかな。応援してくれる親の為でも良いでしょう。美容師になればお客様の為という考え方もあります。また辛い時は逃げ出したくなると思いますが、逃げずに一回休憩してみると良いですよ。僕自身は明確な目標やビジョンがあるので辛い事も前向きに受け止めて進んでいます。
5、大人たちの勝手な決め付けに負けない!
僕は進学校に通っていて大学進学が当たり前の環境でした。しかし早く自立して親孝行をしたかったので大学へ行かず美容師への道を選びました。その時、学校の先生初め周囲の大人たちから「美容師に向いてない!」と猛反対されました。反対を押し切りこの道へ進み、おかげさまで成功する事ができました。実は美容師に向きまくっていたんです(笑)大人たちの勝手な決め付けに負けて夢を諦めないでください。

6、親の言う事はきかなくていいが
約束はちゃんと守ろう!
親のいう事も必ずしも正しいとは限らないです。特にこれからの時代は親たちが生きて来た時代と全く違うので、親の生き方が見本になる事は難しいと思います。しかし、親との約束はちゃんと守りましょう。僕も親との約束を守り自立し親孝行しまくってますよ(笑)
7、2歳から90歳までかっこいいと思われる人となろう!
美容師になろうと思っている人がいたら、幅広い世代のお客様から支持される美容師こそが、最高の美容師です。glicoは原宿という若者の人気エリアで展開していますが、OLさんや企業の社長さん、有名なミュージシャンなど様々な職業の方や、2歳から90歳まで4世代のお客様に通っていただいています。2歳から90歳のお客様からかっこいいと思われる人が最高の美容師だと僕は思います。
8、カリスマになる必要は無い
お客様にとって世界一である事が大切!
美容師を華やかな世界だと思っている人が多いけれど、大切なのは目の前のお客様を可愛く、カッコよく、綺麗にする事!glicoではお客様は家族と同じだと思っています。カリスマ美容師なんて言葉もありますが、お客様にとって世界一の美容師である事の方が余程大切です。
9、クセ毛はその人の個性、個性を最大限に生かそう!
美容師は人の人生に影響を与える責任ある職業です。クセ毛で悩むお客様が来たら君ならどうしますか。縮毛矯正という素晴らしい技術があるので、直毛にする事は可能です。しかし、そうする事により、その人は自分のクセ毛を一生隠し通さないといけないですよね。僕なら「かわいいクセ気ですね」そう言ってクセ毛を生かしたヘアスタイルを提案します。
10、自分を変えたければ環境を変えよう!
母親からは「人に迷惑かけなければ何をやってもいい」と言われた中学時代。調子に乗って遊びまくっていました。しかし、いつまでも遊んでばかりで親に迷惑をかけられないと思い決意!一緒に遊んでいた友達と会わないようにし猛勉強した結果、成績は急上昇。県内有数の進学校へ入学できました。卒業から20年経ち、僕は美容室を経営し、弁護士や医者や企業の経営者となっている同級生が多く貴重な人脈になっています。中学時代、遊んだままでいたら今の自分はなかったでしょう。今のままの自分でいいのか、自分を変えたい!そう思う人がいたら、友達関係や環境を変えてみると良いですよ。
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