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美容の仕事を通して人をハッピーにする





川島文夫〔PEEK-A-BOO ピーク・ア・ブー)


1848年11月3日生まれ。東京都出身。

1966年高山美容学校卒業後、68年カナダ・トロントのグレンビーインターナショナルで勤務、その後71年から英国・ロンドンのヴィダル・サスーン(ヘアスタイルの革命を起こし、女性の生き方までも変えた伝説のヘアドレッサーヴィダル・サスーンが展開しているヘアサロン&アカデミー)に参加。東洋人初のアーティスティックディレクターを務め、フランス、イタリア、日本と広範囲に活躍する中、“ボックスボブ”ヘアスタイルを創作し世界にセンセーショナルを起こした。1977年帰国し、東京・表参道に「PEEK-A-BOO川島文夫美容室」をオープンする。現在サロンは9店舗展開。今でも週に4日はサロンワークを行い、お客様と直接向き合いながらトップランナーとして走り続けている。カリスマと呼ばれる美容師からもリスペクトされ、日本の美容師界の開祖とも言われている。

 

Q:美容師になろうと思ったきっかけを教えていただけますか?


小さい頃から手で物を作る事が好きで人とコミュニケーションを取る事も好きでした。将来どんな職業に就こうかと考えた時に、科学者や技術者の才能はないので美容師であれば努力で何とかなりそうだし、自分の好きな事を活かしてできるのではないかと思い美容師の道へ進みました。

また美容師は髪型を通じて人に勇気と元気と希望を与える良い仕事だと思っていました。



Q:美容学校時代に頑張っていた事はなんですか?


当時の男子はほとんど短髪でしたので、普段から自分の髪を触ったりアレンジしている女子に比べると明らかに技術的に劣っていました。僕も自分の不器用さを痛感しました。とにかくワインディングやフィンガーウェーブなどを頑張ってやり続けました。手先の訓練にこれらの技術は本当に必要だと感じています。成績は良くも悪くもなく、普通だったと思います。



Q:美容学校を卒業後カナダで美容師になるのですが、なぜ海外へ行く事にしたのですか?


僕たち団塊の世代では小学生の頃に、西洋の文化、映画や音楽が入って来て、憧れを持つようになりました。手に職があれは国境など関係ないと思っていましたし、情報が少なかった分、選択肢も狭く悩む事もなかったですね。今の時代は情報も選択肢も多いので逆に悩んでしまうのではないでしょうか。海外に挑戦する最初の世代が僕たちの世代だったと思います。



Q:その後、ロンドンへ渡り東洋人初の実績を作られて日本に戻り、

PEEK-A-BOOを立ち上げられ45年経つわけで、今なお現役で美容師を続けられていらっしゃいます。美容師の仕事のやりがいは何でしょうか?


まず、定年がない事が一番ではないでしょうか。元気があれば80歳になってもできる仕事です。そして「美容を通して綺麗な髪型は人をハッピーにする」その一言だと思います。「人に元気を与えるかけがえのない仕事」だと思います。また、美容の仕事というのは多分職業の中で一番古い仕事だと思うんです。クレオパトラの時代から美容室は存在しているんですよ。コンピューターはここ十数年で発達した文明です。そういう意味では美容師は歴史のある仕事です。髪結(かみゆい)からパーマ屋になり、美容師になり、ヘアアーティストになり、だんだん呼び方は変わって来ているのですが本質的には「美容の仕事を通して人をハッピーにする」という事ではないでしょうか。



Q:これからの美容業界の可能性についてはどのようにお考えですか?


可能性は無限じゃないですか。可能性があるから時代と共に美容が繁栄して来たのだと思います。人々の生活で大切な3大要素を「衣・食・住」といいますが、それに美容も加わって来たと思います。今や「エッセンシャルワーカー」(人々が社会生活をするうえで必要不可欠なライフラインを維持する仕事の従事者)として美容師は社会的にも認められています。非常にポテンシャルの高い仕事だと思います。



Q:川島代表の10代後半〜20代は美容学校を卒業しカナダ、ロンドンと海外で過ごし、帰国後PEEK-A-BOOを立ち上げ目まぐるしい年代だったと思います。今の若者に10代、20代、どう過ごせば良いのかお聞かせください。


僕の人生を振り返ってみても、一番何でも吸収できるのは10代、次に20代だと思います。感受性が強く柔軟性はあるし吸収力もあるし可能性もあります。この時代に勉強する事が多分その人の「美容人生の骨格」を作っていくと思います。10代、20代でしっかり基礎ができていれば生涯美容師として活躍できるでしょう。


美容の仕事は昔から「ハサミ一本で渡世を渡れる」(ハサミがあれば一生暮らせる)と言われます。10代の20代の時に志を持ち「これで頑張る!」という気力がある人が最後は勝つのではないでしょうか。

西洋では16歳から美容師になる人が9割です。スポーツの世界でも勝てる人は子供の頃からやっている人が多いです。作家とか音楽家とか、ある程度社会経験が豊富な方が良い職業もあると思いますが、我々美容師は「美容バカ」でいいんじゃないですか(笑)

 「お仕事は何やっているんですか?」と聞かれた時に堂々と「私は美容師なんです!」と答え、「この仕事で一生食べていく」という力強いメッセージは持っていた方が良いと思います。



Q:川島代表は「歩くように働く」と言われていますが、仕事をそのように捉えられるコツを教えていただけますか。


好きになる事じゃないですか。当たり前の事ですが、仕事は特別な場合を除き、いかなる場合でも「していかないといけない」でしょう。やらされた感ではなく、「楽しさ」「やりがいを感じる」という事が一番大事だと思います。 今の時代は餓死する事はないじゃないですか。栄養失調になる人もいないでしょう。何をやっても生きられる時代なんです。そういう時代だからこそ、自分のビジョン(空想だけでも良いので)を持っていた方が良いと思います。



Q:これから美容師を目指す若い人たちにメッセージをお願いします。


美容師になるのに器用だからなれるとか、不器用だからなれないという基準は全く関係ありません。美容の仕事にはカット技術もあるし、ブライダルもあるし、ヘアメイクもあるし、ネイリストもあります。色々あるのでまず「美容の門」を叩いてください。そして「こんな仕事も美容の仕事だな 」「あんな仕事も美容師しかできないな」そういう事がわかって来ると思います。とにかく「門を開いて美容の世界に入る事」です。想像だけでは何もわからないじゃないですか。


 美容専門学校へ行って学生を指導させて頂く機会もありますが、「なぜ美容師になったの?」と聞いてみると「なんとなく美容師になりました」という人が多いと思います。

 なんとなくでも興味を持つと仕事が好きになっていきます。映画でもテレビでも後ろにはヘアアーティストがいて女優さんの素敵な髪型は誰かが作っています。「この髪型はどういう風に作れるのかな」「こうやって作るのが美容師の仕事だな」とか興味を持っていただきたいと思います。そして自分でやってみたくなった時は、できないから勉強する。そして勉強するにはパワーがいります。美容師になるにはそんなパワーが必要です。

夢を夢で終わらせない為にはしっかり基礎を勉強しましょう。

これが一番の近道だと思います。

努力を楽しめる人が勝ち、何の職業でも同じです。



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