人と人との繋がりが理容師として成功する基本
- ユーミン
- 3月8日
- 読了時間: 3分

代表取締役社長/理美容師、ヘアメイクアーティスト
木下 裕章 Kinoshita Hiroaki
1968年生まれ。東京都出身。東京・四谷を拠点とする老舗ヘアーサロンの五代目。三代目より早々と理美容の垣根を越えたトータルビューティーサロンの形態をつくる。講師として、わかりやすくロジカルな理論に定評があり年間セミナー回数は80回以上。理容、美容それぞれの特性を生かし、枠にとらわれない幅広い仕事をしている。
■理容師として安定して働くために
必要なことは何ですか?
理容師の仕事はカットだけではなく、シェービング、カラー、パーマそしてマッサージなど多様な技があります。安定して長く働くためには技術を武器として考えた場合、武器は多いほど良いと思います。その上で「将来、経営者になりたい」「一生技術者でいたい」など自分の将来像が決まったら、それぞれ必要な能力を身に付けるよう努力しましょう。理容業という枠組みの中だけにおさまらず、様々な知識や経験、学びを積み重ねることにより、幅の広い分野で活躍することができます。努力すれば可能性は必ず広がります。
■稼ぐために重要なポイントは
どのようなことですか?
稼ぐためには、自分の価値を高めることが必要です。お客様が、「この人ならお金を払ってカットしてもらいたい」と思っていただける自分づくりです。お客様の理想のヘアスタイルをつくるためには、
本物の情報を知っていなければなりません。本物の情報とは、SNSで簡単に誰もが手に入るような内容ではありません。プロの目を通して発信されているのが本物の情報です。私はプロフェッショナルな美容雑誌から情報を得ることをおすすめします。そこには真実と、上質な情報が詰まっています。SNSに比べて時間もお金もかかりますが、自分への投資だと思って手にとって欲しいと思います。そこで得た本物の情報を提供できてこそ、値段以上の価値を得られるのだと思います。
■他業種と比較した時の
理容業の魅力は何ですか?
理容師の仕事の魅力の一番は「お客様の信頼をいただける」という事でしょう。私のお客様に「家族以外で一番会っているのは木下さん」と言われます。お客様と定期的に1時間以上の時間を共にできる仕事はそうは無いでしょう。髪型のことだけではなく、様々なプライベートな相談もお受けします。そして成人式など人生の大切なシーンを任せていただけます。KINOSHITAでは4世代に渡りお客様がご来店してくださるので、成人式は賑やかです。お孫さんやお子様の晴れ姿を喜ぶご家族の皆さん、また私の子供も成人式でしたので、子供の友達もヘアセットに大勢来てくれました。このようなお客様からの信頼は私たちの財産です。人と人との繋がりで成り立つ仕事と言えるでしょう。
■若いうちから業界で活躍できる
秘訣を教えてください
活躍するにはスキルアップが必要です。スポーツ選手で考えてみると、大谷翔平選手は急に活躍できたわけではありません。小学生の時から人一倍練習や努力をしてきたからです。理美容師の仕事も同じで、「理美容師になる」と決めた時から練習が必要です。私の場合も10代から人一倍練習をした結果、20代から雑誌、テレビ、コレクションなどサロン以外の仕事を頂きました。そして現在は、日本代表として世界で活躍する場も与えて頂いています。それはひたむきに努力を続ける姿を周りが応援してく
れたおかげと感謝しています。努力を続ければ必ず誰かの目に止まり、応援してもらい、チャンスが巡ってきます。ぜひ一生懸命に行動し、応援してもらえる人になってください。

Comments