こんにちは!ユーミンです。
ビューティープロでは「美容師のなり手を増やす」「美容師の本質を知ってもらう」ために
全国の中高校生に向けて「美容師になろう!」中高校生版を発行しています。
↓2021年発行のvol2(表紙と裏表紙)
2019年9月に創刊、年1回の発行で2022年の2月末にはvol3の発行を予定しています。
このブログではなぜ「美容師になろう!」中高校生版が必要なのか。
その理由についてお話しします。
1、親や先生に賛成されない美容師という職業
ビューティープロが創業して14年目ですが、それ以前はリクルート求人広告の営業マンとして美容室の求人を担当していましたので、美容業界の求人に関わり20年近くなります。
起業した当初は美容業界というとブラックというイメージが根強く残り、「美容師になりたい!」というと親御さんや先生といった周囲の大人たちから応援されない状況でした。
そのためビューティープロの理念は「美容業界の社会的地位向上に貢献する」としています。そして、しばらくはそのような状況が続きました。
2005年のなり手のピーク時から急激に減り始めこのままではなり手がいなくなってしまう、という危機感が広がり始めました。
この先人口減少することもわかっていましたので、とにかくヤバイ、それでは美容業界の発展がない!という話になり、美容業界の環境改善が進みました。働き方改革など、全業種に対して悪質な労働環境の是正が求めらた時代背景もありました。
そして2015年以降からインスタグラムが普及し美容業界は変わって行きました。
↓オレンジの折線がなり手の人数(新規美容師免許取得数)
2、認知が高まった美容師という職種
美容師の仕事とインスタは非常に相性が良く、情報発信の上手い美容師さんもとても増えてきました。私もインスタを始めて6年くらいになりますが、美容師さんの発信をずっとウオッチしていますので実感しています。数は分かりませんがインフルエンサー的な美容師さんもめちゃくちゃ増えたのでは無いでしょうか。
そして中高校生がテレビよりSNSを見る時代となった今、美容師という職業の認知が非常に高まったと感じています。美容学生さんに「美容師を目指したきっかけ」を聞いても「中学時代にYouTubeで美容師さんの動画を見て」と話す人が現れました。
コロナ以降は自宅でSNSを見る時間が増え、その傾向がより強まった事でしょう。高校の先生方とお話をしていても「高校生たちにとって美容師に対してのネガティブなイメージは薄まった」というお話です。(美容師に対する大人の印象は別として)
オーシャントーキョーの高木さんは何度かテレビ出演をされていますが、テレビを見なくても、その情報がSNSによって拡散されますので、SNSのパワーはすごいですね。
また、美容学校の入学者数を見ても、2011年以降横ばい状態が続き、人口減少のわりに
なり手が減っていない、特にコロナ以降も減っていない、むしろ増えている感じがする、という声もあります。
では「美容師になろう!」中高校生版は必要ないじゃないか?というとそんなことはありません。なぜならば、美容学生になっても美容師にならない学生も増えているからです。
2、美容師の本質を知らない学生たち
「美容師になろう!」中高校生版に於いて、美容師の仕事とは、「お客様の人生に伴走し感謝の言葉をいただける生涯かける価値ある仕事」としています。これは長年にわたり美容業界や美容師さんを取材してきて感じる事で、この概念が冊子を編集するベースになっています。
これを本質的な価値、と言っていますが、美容師というとどうしてもSNSなどの視覚的情報がメインなため表面的に憧れを抱いてしまう人が多いです。それを表面的な価値と言います。
本来は 本質的な価値 > 表面的な価値 にならないといけないのですが、
その逆であることが現実です。そのため「理想と現実のギャップ」が生まれてしまいます。
好きで憧れる美容師の仕事も、好きでないこと、やりたくないことをたくさんやらないといけません。掃除、洗濯、電話応対などなど。そして地味な練習の繰り返しです。表面的に見えない部分での努力が非常に必要とされる職業なのです。
ですので、表面的ではない、本質的な美容師の価値を知ってもらい、長く活躍できる美容師になってもらいたいと希望します。(もう一つ、ビューティープロの理念が「人材が集まり育ち永く活躍できる業界つくりに貢献する」です)
先に申し上げたように美容業界の働く環境がめちゃくちゃ良くなったにもかかわらず、一向に離職が減っている感じがしないのは、このようなギャップが原因だと思われます。
美容師は国家資格です。時間とお金を投資してせっかく取得した国家資格を永く生かして頂きたいと思います。なぜならば、素晴らしい職業だから。
3、若者の自立した未来を応援
「美容師になろう!」中高校生版では美容師の仕事の価値(本質)を伝えるために
美容師さんのインタビューで構成されているのが特徴です。
また中高校生に職業観教育の教材としても使っていただけるよう、「仕事とは何か」「何のために働くのか」「将来どうなりたいのか」という題材について記事を書かせていただいています。そこにあるテーマは「先の読めない時代、自立した人生を送って欲しい」という願いを込め若者たちの未来を応援しています。
「美容師になろう!」を通じて美容師に興味を持ちなりたい!と思ってくださればこれほど嬉しいことはありません。しかし、なりたいと思わなくても、美容師の仕事を通じて将来どのような職業に就きたいのか自分に問いかけ考えてくださるきっかけになると嬉しいです。
「美容師になろう!」中高校生版vol3
■発行 2022年2月末
■申込〆切 2021年12月末
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